2)セールスコピーの書き方 紙媒体の名刺で仕事が獲れる時代は終わり?
こんにちは。
セールスコピーライティング普及協会
認定ライターの中岡です。
営業マンや経営者にとって必要となる営業ツール名刺。
商売をする場合は必ず初対面の場合に名刺を使うかと思いますが、紙媒体でコストが掛かるアナログツールであるがために近年では「名刺は不要」という声も増えてきました。
近年のコロナ禍やネット販売の普及により、対面機会も減ってしまったので、名刺の必要性について疑問に感じる方が増えるのもしょうがないことかもしれません。
しかし、面と向かっての営業がすぐ無くなるかというとそういうことでもなく、アナログでなくともウェブ会議等でもデジタル名刺たるツールとして使われていることもあり、決して名刺が不要とは言い難いツールでもあります。
そこで今回はビジネスの入り口である名刺について、相手との繋がりを強めるための秘訣をお伝えいたします。
名刺を取り入れるメリット
もし、あなたが有名人であったり、知名度の高い企業や団体に所属している、営業が得意で一発で仕事を取れる自信がある…ということでしたら、名刺は必要ないツールかもしれません。
しかし、そうでない方であれば、初対面で挨拶した際、あなたの代わりに営業してくれる頼りがいのある相棒となってくれます。
では、名刺を使うことでどういったメリットがあるでしょうか?
本項では名刺を取り入れて営業することによるメリットをお伝えいたします。
メリット①記憶や印象に残りやすい
名刺交換は通常、対面での手渡しにて行うため、お互いの顔を見ながら交換することになります。その場で必ず目を通すことになるので、名刺の情報は印象に残りやすいもの。初対面での会話のキッカケ作りに使える名刺は初対面後も相手に印象を残すことができます。
メリット②相手に安心感を与えられる
名刺には氏名だけでなく所属する組織名、役職などといった情報が書かれるため、相手に安心感を与えやすくなります。それがたとえ、企業に属してない個人事業主やフリーランスであっても同様で、こちらの情報を伝えた方が多少なりとも安心感を与えることが可能です。日本は古くから名刺交換を行うことがビジネス上でのマナーとなっており、対企業での信用低下リスクを軽減するため、無いよりかはあった方が良いのです。
メリット③コミュニケーションのきっかけになる
名刺なしの会話だけで営業をしようとする場合、著名人や業界での有名人といった権威性、卓越した営業トークなどが備わっていないと覚えてもらうことも至難の業。名刺を使うことで最初の会話のキッカケとなり、会社や個人としてつながりを持つことができることにも繋がります。その場で相手に記憶されなかったとしても、後日名刺の振り返りをされることで仕事の依頼をされたり、あわよくば名刺を見た第三者から仕事を紹介してもらえる可能性だってあります。
ただ、このようなメリットも名刺に記載された内容によっては、名刺交換を行っても次に繋がらず、ただの紙切れとして終わってしまうケースがあります。
仕事が繋がりにくい名刺とは?
名刺といえど、仕事に繋がるデザインがあれば、そうでないデザインもあります。
そこで本項では仕事に繋がりにくい名刺の特徴をお伝えいたします。
もし次の内容に当てはまるデザインとなっていれば、名刺から仕事を取れた機会も少ないのではないでしょうか?
- 顔写真やイラストが入っていない
- パーソナルな情報が名前や会社名のみである
- 会社紹介や事業紹介が淡々と羅列されているだけ
- 表面だけで記載されている情報が少ない
- カラーデザインが入っておらず目立たない
名刺に入れるべき5つの要素!
では、前項でお伝えした課題を解決するためにはどう改善すれば良いでしょうか?
多くの内容を詰め込むことが難しく、決して広くないフィールドの名刺ですが、最低限でも詰め込んで欲しい5つの要素をお伝えします。
①読み手へのメッセージ
名刺交換した相手が共感するメッセージを入れることで、印象を残すことができます。たとえば、相手が集客に困っている方であれば、「毎月安定して集客したい方へ…」「毎月100人集客できる方法を知りたい方へ…」といったメッセージを入れることで相手は名刺に対して興味を持ってくれることになります。
②肩書きとなる自分キャッチコピー
あなたの名前にはキャッチコピーや肩書きはありますか?肩書きやキャッチコピーが優れていた場合は相手の想像力を掻き立て、魅力的に見せる効果があります。そのため、名前よりも印象が強く、脳にインプットされるため覚えられやすくなります。もし、あなたに肩書きやキャッチコピーがなければ、作ってみることをオススメします。
③出身地等のパーソナル情報
名刺交換をしたその場では数分でも何かしら話をする機会があるかと思いますが、良好な関係を作る際に欠かせないのが、共通の情報があり、共感できる内容があること。たとえば、出身地を記載しており、相手と同じ出身地であればローカルな話で繋がったり、共通の知人が見つかるなど話の幅が繋がります。パーソナルな情報は相手との共通点を見つける話題作りに最も手っ取り早いので、名刺に記載しておいて損はないでしょう。
④相手を行動させるメッセージ
もし名刺に書いている情報が提供しているサービスや商品だけで終わっているのであれば、それはかなりもったいないです。仕事の内容に触れていただくためにも、もう一歩踏み込んだメッセージを記載し、相手の行動の後押ししてあげましょう。例えば、「30分無料相談します。」「相見積もり大歓迎!この名刺をお持ちの方は鑑定無料!」といった相手にお得となるメッセージがあると、行動に促しやすくなるキッカケとなります。お問い合わせ先のQRコードなどすぐに連絡できる記載を取り入れると更に良いですね。
⑤ビジネスプロフィール
名刺で必要な情報はサービスであったり上記のようなパーソナルな情報だけで足りるかもしれません。ただ、さらに踏み込んで必要となるのがビジネスプロフィール。あなたがなぜその商売を行っているのか?なぜ起業したのか?…といった情報。こういったビジネスプロフィールは名刺交換をした相手により興味を持たれるきっかけとなるもの。仕事に対する想いに共感してくれた場合、必ずあなたを必要としてくるでしょう。
もし、ビジネスプロフィールに関して詳しく知りたいという場合はコチラの記事も併せてご覧くださいませ。
名刺は限られた空間しかないので、記載する内容をつい限定してしまいがちです。
ただ、最低限でも今回お伝えした5つの情報を取り入れてみるとお客様から仕事の依頼が舞い込んでくる可能性が高まります。
たかが名刺!されど名刺!!
今回は実際に私がこれまで関わってきた経験をもとに、名刺からの反応をアップさせてきた内容をお伝えしました。
デジタル化が進みアナログな販促物が少なくなって来ている状況ではありますが、何も今回お伝えした名刺作成の内容は紙媒体だけには限りません。
たとえば、デジタル名刺であったり、ウェブ会議の壁紙など、限られた領域を使って、営業をするシチュエーションであれば、応用できる内容でもあります。
また、名刺でなくても、自分をアピールするようなチラシやHPであっても、お伝えしたような内容を記載することで読み手からの反応率を上げることも可能です。
もし、あなたがお使いになっている名刺がただの紙切れで終わっているようでしたら、本日お伝えした内容ができているか見直していただき、役立つことができれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人
集まる!売れる!を実現する店舗専門集客士中岡 英也
1982年、広島市生まれ。 大学で情報工学科を専攻し、大手IT企業で10年間システムエンジニアとして勤務。 その後、実家の貴金属小売店に入社。ITスキルを駆使しSNSを活用した集客に取り組む中で、文章だけで人を動かす難しさを痛感。日本一のコピーライターに師事し、行動心理学やマーケティング理論を駆使した文章術を習得。その結果、高額品・嗜好品であっても、頭を下げずにお客様が来店する店舗集客術を確立する。 自社ブログでは1400件以上にわたり資産用の金(ゴールド)に関する記事を更新し、ブログ経由で3000万円の成約を獲得。 現在は、店舗専門集客士として、集客や売上に悩む店舗経営者をサポートするべく、広告の執筆や講演会など活動の幅を広げている。