セールスコピーライティング普及協会

2)セールスコピーの書き方 売り上げをアップさせるネーミングのコツとは?

2)セールスコピーの書き方, 4)セールス, 7)ビジネスオーナー向け

かの伝説のコピーライター クロード・C・ホプキンスは著書の中でこのように述べました。

 

「適切な名前はそれ自体が広告の役割を果たすことが多い」

「商品の最大の売りを強調する商品名が大きな強みを持っていることは間違いない」

ークロード・C・ホプキンス「広告マーケティング21の法則」より引用

 

あなたの商品・サービス名はそれ自体が売り上げを上げるための広告の役割を果たしていますか?

商品・サービスの最大の売りを強調する商品名が大きな強みになっていますか?

 

そこで今回は「商品・サービス名で売り上げをアップさせる」というテーマで、ネーミング一つで売り上げがアップした事例を見ながらネーミングのコツをご紹介します。

 

商品名を変えたら売り上げがアップした商品とは?

商品名を変えるだけで大ヒットなんて、ありえるのでしょうか?

実は世の中で大ヒット商品となっているあの商品も、実は全く違う名前だったために全くヒットせずという事例はたくさんあります。

ここからは少しだけ事例をご紹介しますね。

 

モイスチャーティッシュ

モイスチャーティッシュと聞いてすぐにピンとくる方はいらっしゃいますでしょうか?

実はこれ「鼻セレブ」です。

引用:ネピア 鼻セレブ|ネピア – 王子ネピア

今や保湿ティッシュの代名詞とも言える鼻セレブ、当初はモイスチャーティッシュという名前で販売され、全くヒットしなかったそうです。

販売当初は保湿ティッシュというジャンルはまだ未開拓だったこともあり、その価値も伝わりにくい状況だったため、開発チームは様々な試行錯誤の上、パッケージデザインを現在の白いふわふわな動物、そして名前を鼻セレブに変更したのです。

つまり、ふわふわで柔らかいイメージと、高級感、高品質の印象を表現したということです。

 

缶煎茶

この「缶煎茶」という名前で発売され、「煎茶(せんちゃ)」という読み方さえ戸惑わせたのは「お〜いお茶」です。

 

引用:「鮮度、たっぷり」 お~いお茶|伊藤園

「煎茶の読み方がわからない」「「まえちゃ」と読むのか」、「そもそも日本のお茶なのか」などという物議まで読んだお茶。

そこで発売元の伊藤園は、煎茶の呼び方について調査を行ったそうです。

その結果、ダントツの1位は緑茶。

ではネーミングは「缶緑茶」

 

……にはしませんでした。

伊藤園はさらに調査を進め、お茶についてのイメージを調査した結果日本人が感じる煎茶に対する親近感、家庭的な飲み物であるということに注目したのです。

その結果、過去にCMで使用した「お〜いお茶」というフレーズにたどり着き、商品名として名付けました。

つまり、商品のもつ親近感を表現した商品名にしたということになります。

 

三陰交をあたためる

一見なんだかわからないけど、体を温めてくれそうな商品名 三陰交をあたためる は、「まるでこたつソックス」という商品名に変更し爆発的にヒットしました。

 

引用:まるでこたつソックス|靴下の岡本 公式オンラインショップ …

「三陰交」なんて一般的にはわからないニッチなツボ、温めてくれるって言っても何さ、どこさって感じですよね。

それを「まるでこたつ」と表現することで、足元あったかにしてくれる商品と一言でわかるし、履いているだけでこたつに入ったようになるという効果までよくわかります。

寒い季節、こたつを履く、考えただけで温まり冷え性に悩む女性にはありがたいですよね。

つまり、商品名だけでこれがどんな効果があり、良さそうだと思える商品と伝わるようになったということです。

 

売れる商品名のポイントは?

ここまでいくつかの事例をご紹介しました。

では、売れる商品名を作りたいと思った時、どのようなことをポイントにすれば良いのでしょうか?

 

上記の事例からいくつか考えられるポイントがあります。

 

・商品の価値がイメージできるようになっている

・親しみを持てる

・使い方が理解でき、より良い未来が想像できる

 

つまりこれらの要素を商品名に入れることで、あなたの商品も売り上げアップが期待できるかもしれません。

 

ネーミングを見直してみませんか?

ここまでは大企業の特に有名な例をみてきました。

しかし、これらは多くの中小企業・個人事業にも当てはまります。

しかも、それは商品名だけに限ったことではありません。

まだまだありますが、事業を行うのであればネーミングしなければならないことはたくさんあります。

その一つひとつを伝わりやすく変更するだけで、あなたの提供するものの価値が伝わります。

 

ネーミングを考えるコツ

とはいえ、いきなりネーミングを考えるのは難しく思えるかもしれません。

そんな時は、以下の方法を試してみるのはいかがでしょうか?

 

ステップ1:「商品の特徴」+「サービス名」

 (例:カップラーメンなど)

ステップ2:言葉をいくつか変えてみる

 (例:座談会→お茶会、セッション、ランチ会etc…)

 

商品名は一朝一夕にできるわけではありません。

ひとつづつのステップでそれぞれ最低でも50候補あげてみてください。

 

「そんなの無理……」と思うかもしれませんが、その結果ネーミングだけで売れる商品が出来上がったらすごいことではないでしょうか?

 

売り上げをあげるためにネーミングにもこだわろう!

売り上げをあげるためにできることはたくさんあります。

中でも、一番手をつけやすく、一番手軽にできる方法の一つがネーミングです。

そして、一旦良いネーミングの商品名が決まれば、それを広めていけば良いのです。

 

ネーミングは商品の顔です。

しっかりと綺麗にお化粧して、魅力を伝えてあげましょう。


この記事を書いた人

セールスコピーライター大木 梨香

日々社内で発生するライティングにマルチに対応。コンテンツ執筆、求人広告、セミナー集客、パンフレット作成、SNS投稿、プレスリリース、営業提案書などあらゆるライティングに対応。クライアント企業を知り尽くしているからこそ、スピード感を持った発信ができると好評。

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